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いなかの猫の天邪鬼部屋

第2話

OnAir~シーズン2・第2話~


*ギョンミン母許諾シーン


#ギョンミン家の前

オキシム : ギョンミンがそんなに好き?

ヨンウン : (恥ずかしそうに) ...はい。

オキシム : (ヨンウンを眺めて)ちょっと寄って行くかい?お茶でも。

ヨンウン : (驚いて) ..え?...あ、はい...


#ギョンミン家の居間

(オキシム茶碗を持って来る。ヨンウンどうすれば良いか分からず立ち上がる。)

ヨンウン : 私がします。

オキシム : (かすかに笑って)いいわよ。うちに来たお客さんなんだから。さあ、座って。

(ヨンウン従順に座って恐れたような目)

オキシム : (かすかにほほ笑み) 可笑しいわ。チュニのママをうちのお客さんとして迎えるとは。(ヨンウンを見て)いつも..(ため息)...いいえ.. (笑ってみせて) あの時、ひどい事を言ってごめんなさいね。

ヨンウン : いえ、そんな。

オキシム : 理解して。息子を持つ親の気持ちだったという事を。それとも・・・私の自尊心だったのかしら?

ヨンウン : いえ、そんな事は、

オキシム : (ヨンウンをしげしげ眺めて温かく笑って) ギョンミンはとても苦労した子なの。何もかも背負ってしまって。それが、あなたと出会ってから変わったわ。本人は何も言わないけど、顔が明るくなった。相変らず差し押えにも仕事にも苦労しているはずだけど、あなたと会う前とは全然違う.....。(決心したように) 私のせいで、ギョンミンをまた辛くさせる事は出来ないでしょ?

(ヨンウン、慎ましい目でオキシムを見る。)

オキシム : (ヨンウンの手を取って) うちのギョンミンを、どうかよろしく。チュニのママ......ソ先生...

ヨンウン : (涙を浮かべて何度も頷く。オキシムの手にその涙が落ちる。) ありがとうございます。お母さん...


#放送局

ギョンミンの携帯電話にメール (忙しい?話があるの....*^ ^*- ヨンウン)

ギョンミン : (メール確認後、発信ベル押して)

ヨンウン : はい。

ギョンミン : (何気ない様子で) 俺だ。何か話が?

ヨンウン : (力が抜けた笑い) うん!忙しい?

ギョンミン : 今は大丈夫。話せよ。

ヨンウン : うーん...そうね、後で一緒に食事でもしながら。

ギョンミン : 時間があるかどうか...企画会議があるんだ。

ヨンウン : 企画会議?

ギョンミン : ああ。

ヨンウン : そう...。何時から?

ギョンミン : 5時からだけど、どれくらい掛かるか分からないから..

ヨンウン : ...そう...。分かったわ。

ギョングン : 何の話なんだ?

ヨンウン : (気抜けした声で) 別に。会議、上手くやってね。

ギョンミン : どうした?(明るく) 心配するな。

ヨンウン : え?

ギョンミン : (にんまりと笑って) 終わったら行くよ。

ヨンウン : あ、いいわよ。私、家にいるから。

ギョンミン : あ、そう...。じゃあ明日会おう。

ヨンウン :...会議...上手くやってね....(電話切られて)

( ギョンミン、少しの間、電話を手に持って眺めているが、やがて手帳を持って立ち上がる。)


#ギョンミン家

ギョンミン : (玄関に入って来て) ただいま。

オキシム : お帰り。

ギョンミン : こんな時間なのに、まだ寝てなかったの?

オキシム : そう思ったら、なんで呼び鈴を押すのよ。

ギョンミン : (笑って) 家の中に灯りが点いてたから。

オキシム : (じっとギョンミンを見る) .....

ギョンミン : (オキシムを見て何かを感じて) どうしたの?

オキシム : (ギョングミンの表情をうかがう) ..?

ギョンミン : 一体どうしたの?

オキシム : チュニのママと会わなかったの?

ギョンミン : (いぶかしがって) チュニのママと?

オキシム : ああ。

ギョンミン :...(控え目に) 今日は...会ってないけど..

オキシム : (頷いて) そうなのね...

ギョンミン : どうして?何かあった?(!!!) ママ..!

オキシム : 昼間、果物を持ってうちに来たんだよ。それで、うちに入れてお茶を一杯飲んでもらって...

ギョングミン : (不安そうに) !!!

オキシム : (玄関から部屋に入って行きながら) お風呂に入ってもう寝なさい..

ギョンミン : ママ!!

オキシム : (振り返ってかすかに微笑み) ソ先生と ...会って来るかい?

ギョンミン : (驚いて顔を輝かせて) ママ....


#ヨンウン家

(メールが来る。ヨンウン、チュニを寝かせてメールを確認。)

" 今そこにいる-ギョンミン "

ヨンウン : (ほほ笑み).....

#ギョンミン車中

ギョンミン : (ヨンウンを見て) ...寂しかった?

ヨンウン : (淡々と) 何が?

ギョンミン : (にっこりと笑い、ヨンウンの髪を耳の後ろに上げて) 今日来たのが初めてだったのか?

ヨンウン : (視線を泳がせて)...9回..

ギョンミン : (唖然として) 9回...どうして俺に言わなかったんだ?

ヨンウン : どうしてって...

ギョンミン : 大変だっただろう?

ヨンウン : (深く息をついてギョングミンを見て) ...いいえ。

ギョンミン : (申し訳なさそうに息を吐き出してヨンウンの目を見て) 大変な思いをさせたな...

ヨンウン : (口をとがらせる)

ギョンミン : (ヨンウンを眺めてわざと深刻そうに) 大変な事だよ。何度も何度も通って、その頑張りで認めさせたんじゃないか。

ヨンウン : (ギョンミンを横目で見て)うん...え?

(ギョンミン、ヨンウンを眺めてにんまりと笑って車を始動させる。)

ヨンウン : (驚いて) どこに行くの?こんな時間に。

(ギョンミン、ただ笑っているだけ)

ヨンウン : どこへ行くのって聞いてるでしょ!

ギョンミン : (にやっと笑って) どこに行くのでしょうか~?はっきりしてるだろ。

ヨンウン : あそこは...もしかするとタジョンが。

ギョンミン : ああ、なるほど...じゃあ話をつけようか。...今何時かな。(時計を見てオソクに電話) おい、オソク!もう寝てたのか?

オソク : (携帯電話の向こうの声) いいえ、まだです、監督。

ギョンミン : 今、家なのか?

オソク: はい。そうですが?

ギョンミン : (ため息)...一人か?

オソク : (もじもじして) ..いいえ..

ギョンミン : (にんまりと笑って) ...何をしてるんだ?

オソク : 映画を見てるんですが...

ギョンミン : そうか....いつ終わるんだ?

オソク : え?..あ、映画がですか?...(携帯電話の向こうでタジョンの声が聞こえる。 " 何だって?今から出て来いって?")

ギョンミン : (にこっり笑って) お前、今家だと言ったよな。

オソク : はい...あの...何か急用ですか?

ギョンミン : いや。

オソク : じゃあ...どうして電話したんですか?

ギョンミン : 別に。家から出ずに...そこで寝ろよ。明日の朝までごゆっくり~。(ヨンウン、横で目を見開いている。)

オソク : え?あ... はい。監督も、おやすみなさい..

ギョンミン : うん。(電話を切って車の速度を上げる) 仕事部屋が空きました~。(気持ち良さそうに)

ヨンウン : もう。なんて人なの。


# 寝室のベッドの上

(並んでいる二人。ギョンミン半ば起こした裸の上半身。隣で横になったヨンウンの方を見ている。)

ギョンミン : さっき電話した時、心配事があるような声に聞こえたんだけど..

ヨンウン : あ...あの事?別に ..

ギョンミン : (ヨンウンを眺めて目で問う)

ヨンウン : 気が抜けたのよ。お祝いしたかったのに。

ギョンミン : 言えば良かったのに。

ヨンウン : 電話で話して済ませるのはイヤだったの。

ギョンミン : (愛しそうにヨンウンの髪に触れて額にキス。嬉しそう。)

ヨンウン : (息をついて) ...お願いがあるの。

ギョンミン : 何?

ヨンウン : 私が買ってあげたネクタイとシャツは使わないで。

ギョンミン : (いぶかしげに) え?

ヨンウン : これからは、前に着ていた服を着て。

ギョンミン : (にっこりと笑う) なんなんだよ。俺がいらないと言うのを君が無理矢理着せてたんじゃないのか?

ヨンウン : それから髪もセットしないで。顔も洗わないで。髭も剃らないで。ただ帽子にマスクをしていてちょうだい。

ギョングミン : 一体どういう...

ヨンウン : (泣きそうな顔でギョンミンを見て) だって..あなたはカッコ良過ぎるんだもの。私、不安なの。あんなアンバランスなファッションをしていたあなたに、このソ・ヨンウンが惚れて、他の誰が惚れないと言うの?

ギョンミン : ( 開いた口が塞がらなくて笑う) ..まったく...

ヨンウン : (膨れている) ...ニュ-ヨークスタイルはどういう?

ギョンミン : うん..?ニューヨーク...?ああ、ユン作家か。(分かったというように) ユン作家みたいなファッションをそう言うのか?

ヨンウン : 言わないわよ。私はただ...

ギョンミン : (可愛くてたまらないというように) ククク...大変だよ。来週から彼女と仕事をするんだ。

ヨンウン : 何ですって?彼女の仕事部屋にも行くの?

ギョンミン : (笑って) 復讐だな...。

ヨンウン : 復讐 ?何の復讐?

ギョンミン : (いたずらっぽくヨンウンを睨んで) 機会が来たんだよ。

ヨンウン : 何なの?何の復讐なの?

ギョンミン : (口を尖らせて) 加害者はすぐ忘れるからな。

ヨンウン : どういう事?私が何か...?

ギョンミン : チャン代表。

ヨンウン : キジュンさん?キジュンさんが何なの?

ギョンミン : 俺の気持ちを知っていながら、うん?人が見ている明るい日中に、その手に顔を埋めて泣く事はないだろ。別れの時だからって空港で抱き合う事はないだろ。

ヨンウン : (呆れた顔でギョンミンを見る) お話にならないわ。

ギョンミン : 何がお話にならないんだ?

ヨンウン : キジュンさんとは友達なのよ。

ギョンミン : 友達?いくら友達でも...その手に顔を埋めて泣くか?

ヨンウン: ちょっと。私がいつ顔を埋めて泣いた?顔を覆われて泣いたのよ。

ギョンミン : ...手の大きさもちょうど良かったようだし。

ヨンウン : (開いた口が塞がらなくて笑う) まったくもう...

ギョンミン : 思い出せば思い出すほど腹が立つよ。

ヨンウン : (にんまりと笑う) そんなに腹が立ったの?

ギョンミン : 当たり前だ。俺の女が他の男にもたれ掛かり...

ヨンウン : ちょっと。あの時は私たち、まだ付き合ってなかったでしょ。それなのに、俺の女って..

ギョンン : そうか。あの時はまだ俺に気が無かったんだ。

ヨンウン : そうじゃなくて...

ギョンミン : (口を尖らせて)俺は心が広いからな。

ヨンウン : (口元に笑い含んで) ....ところで私たち、今何をしてたの?

ギョンミン : うん?...ヤキモチ遊び。

ヨンウン : (笑う) 呆れた...

ギョンミン : ( 笑う。愛しそうにヨンウンの髪を撫でてやって) それで、俺に乞食のような格好をしろって?

ヨンウン : (笑う) 悩んだのよ。あなたは凄くかっこいいし、すごくハンサムだし...。(手に負えないというように)..髭も剃らないのにこんなにハンサムだなんて。

ギョンミン : (にっこり笑って) ところで、ちょっと聞きたい事があるんだけど。

ヨンウン : (優しく睨んで) また腹が立つような事かしら?

ギョンミン : 俺の顔に惚れたんだろ?

ヨンウン : それは...違うとは言わないけど...

ギョンミン : 言って。いつから惚れてたのか。

ヨンウン : (はにかむように笑って) そうね...台湾で ..

ギョンミン : 台湾?いつの台湾?

ヨンウン : 最初よ。あなたが私を迎えに来た時..

ギョンミン : あの時?あの時はイヤがられてると思ってたけど...

ヨンウン : あの時...私を水の中から助け出してくれたでしょ?

ギョンミン : うん?

ヨンウン : ファッションは最悪だったけど、それでも(ギョンミンの裸の胸にそっと視線をやって) ...素敵だったわ。

ギョンミン : うん???

ヨンウン : だから...そういう事なのよ。

ギョンミン : (笑う) あの渦中で、そんな事を考えていたのか。

ヨンウン : そうやって、あなたは私を惚れさせたの。だから...

ギョンミン : (大きく笑いながらヨンウンを抱いて) 心配するな。これからは、人が溺れていても助けたりはしないから。

ヨンウン : (ねだるように) プールにも行かないでね。

ギョンミン : ククク...分かったよ。ソ・ヨンウンと一緒にでないなら (手を上げて誓約するように) 絶対に行きません!

ヨンウン : (笑って) 本当かしら?

ギョンミン : 誓うよ....

( ギョンミン、ヨンウンの唇にキス。一度離して再び今度は長いキス.....)





(原作出処:sonkhj1116さんのブログ



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